シニアライフ・ジジ60代生活日記ブログ

シニア世代ジジの日々の暮らし

職場の70代の先輩爺は言います


こんにちは、ジジです


職場の70代の先輩爺は言います。
「こうして働くのは少しでも生活を楽に
 するためではあるけれど、それだけではない。
 働くことで頭を使い、神経を使い、体を使う。
 確かにこの年で働くの体力的にしんどい所は
 あるけれど、それでも働くことでボケ防止になり、
 定期検診の時の数値もいい。働かない方が
 色々と体の具合が悪くなる。」
そう言ってカラカラと笑っていました。
もう一人の同じ70代先輩爺も同じだそう。
また二人は休みの日はジョギングやらウォーキング
やらをしているそうです。


確かになぁ、と思い当たるところはあります。
母も晩年は極度ではないですけれど、あれっと
思うような認知の症状を見せていました。
ただ、60で定年してから一度も働かず
年金と貯蓄だけで93まで生きてくれましたが、
働かなくても私を悩ますほどの認知症には
ならなかったです。働いてはいませんでしたけれど。
ただ、定年後は友人と、もしくはツアーで一人で
国内や海外への旅行を愉しみ、日頃より習い事を
総括してできる自治体の組織で色々と学んでいました。
そうした自家発電的に動いてくれたお陰で
心身ともに元気だったように思います。
自分でも定年後には色々とやりたいことがある、
というのを実行したのだと思います。
ただ、ずっと残念だと言っていたのは父と
二人であちこち旅行するのを愉しみにしていたのに
それが父52歳の時に他界してしまったことです。


そんな刺激的に暮らしていた母も80代後半に入ると
家にいることが多くなり習い事もいかなくなり、
足を悪くしてからは旅行も行かなくなりました。
それでも近所はよく歩いていました。
スーパーからスーパー、路面電車4つ目の駅の
所に住んでいる叔母(妹)の所へと
手押し車を押して結構毎日動いていたんです。


そうしたことが母の認知を深刻な状態に
しなかったのだと私は思っています。
ただ、相方の父、義父は定年後はほとんど家にいて
好きなジャズのCDを聴き、蔦屋へ散歩がてら行き
映画のDVDを借りてきて観る。後はいきつけの
喫茶店でコーヒーを飲むくらいの毎日を
何年も繰り替えているうちに、ある日義母が
義父の異変に気づき検査を受けた時には
認知症が進行しはじめていたそうです。
薬でその進行を遅らせるように勤めましたが
結局は亡くなる数年前にそうした高齢者を
受け入れる介護施設にお世話になりました。


亡くなるまで義母と相方は義父に
会いに行っていましたが、悲しい事に
コロナが広がることで直接会うことができなく
なってしまい、施設と相方の実家で
スマホのLINEでやり取りをするようになって
しまいました。


やがて義父の体調が著しく悪くなっても
面会はできないままでした。それで
もう、命がいけないとされた時に
やっと特別にと、手続きを踏んだ上で
義母と相方は死に目に対面することが
できました。


母の事、義父の事を思い返しますと
老いていく中で何がよりその心身を
弱らせるかを考えた時に思ったのは、
母の場合は旅行先で転んでのち足を悪くし、
それで活動の大切な自転車に乗れなくなり
思うように動けなくなった事と
かなり最晩年は耳が聞こえずに好きな
テレビを見なくなったことなどが
重なって意欲がだんだんをなくなった事です。
もちろん私の方でも外へ連れ出したり、
以前の趣味だったものの道具を買って持って
いって再開することを勧めましたが
もうやることはありませんでしたね。


義父の場合は基本的には仕事人間でやってきて
その間は様々なストレスも多かったことでしょう。
それが定年により解放された時に何かをする
という気持に向かえなかったこと。それで
体は働いていたような疲労なありませんが、
いい事悪い事含めての脳内刺激がなくなり
ストレスも基本なくなった事で次第に精神面が
弱っていったのかも知れません。


刺激というのは結構大切だと思っています。
というのも私がカメラ専門店で働いている時、
お客の中には結構な私鉄電鉄の運転手さんが
いらして写真を休日に撮ってはフィルム現像やら
出しに来てくれてました。カメラやレンズも
買ってくださっていましたね。当時とても
元気な皆さんでした。それが、
それぞれが定年を迎えて電車から降りたあと
もう店には来てくださらないようになりました。
一人だけ定年後も趣味を多く持つことで元気さを
維持されている同僚だった方がいて、その人によれば
とても写真が上手くて店でも評判だった方は
奥さんは定年当時に病死され、一人になり
次第に心身が弱り、あっと言う間に亡くなったそうです。
また、別の方は定年の後、挙動がおかしくなり、
変のこと口走り、妙な恰好で近所を歩くようになった、
と言う話を聞きました。


仕事がとても好きな方、仕事が自分のプライドのほとんどを
占めている方は、ほんとに仕事を辞めた後の事を
真剣に考えておかないといけないんだな。と
当時30代終わりの頃の私は思いました。


働く社会人の現役を終えた後、どう生きるかは
考える上で大切なことですね。
母を見ても、義父のことを聞いてもどう暮らすかは
とても大切です。


個人的には働くことがいいかなと思いました。
母他界の後、1年ほど家にいましたが、
体の数値が上がる、太る、気力が激減するなど
良いことはまったくありませんでした。
働くことでそんな状態からは抜け出せました。
結局、働かずとも自分から動いて心身を
整えることができないルーズの私ゆえの
ことでした。


もっとも、それは私の場合で誰しもが
働いた方が良いとは思いません。
働くことで過度のストレスを受けて
かえって心身のバランスを崩すことが
起きるなら無理して働いていけません。
それは別の方法を見つけて自身の
心身を整えた方が良いですもんね。


ただ、生活というリアルな問題があり
年金だけで生活できなければ
働かなければ行けませんものね。
その場合は余程こだわりが強くないのなら
清掃バイトをお勧めします。
と言っても清掃もその場所によりますけれど。
人を関わりがわりとある所は結構めんどいです。
私が今いるところですけど(苦笑)
理想は清掃作業以外での人との関わりが
少ないところですね。清掃員同士が
交わりが多いところは面倒なことも多いですから。
あとはシルバー人材センターで相談して
自分に合うところを探すのもお勧めです。


生活の心配がなくて、働きことに抵抗がある方なら
旅行が一番だと思います。そのためにとにかく
足の健康を日頃より気とつけるようにしてください。
足が元気なら心も元気で居られます。