シニアライフ・ジジ60代生活日記ブログ

シニア世代ジジの日々の暮らし

綺麗ごとでしかないのだろうか


こんにちは、ジジです


先週の金曜日夜NHK
ドキュメント72時間という番組を
見ていたときのことです。


ちなみにこれは一つの場所を72時間
定点撮影しながら、その場所に集まる
人達の人生なりを見つめる番組です。


今回はフェリーで移動する人達を
定点撮影されたものでした。
今回も色々な人生模様を見る思いでした


その中で一人の中年男性、トラックドライバー
がテラス席で独特な絵を描いているのを
取材している時のことです
その人がある話をしました
ある時、ある人と知り合いになったそう
その知り合った人は大切に思っていた人が
自らの人生の終焉を選んでしまった事に
大変傷ついてしまったそうです。
それを知り取材された中年男性は
その傷ついて人とたくさんの話をし
自分なりに言葉をかけて元気づける事に
努力したそうです。


けれど、その傷ついた人は
結局、大切だった人と同じ選択をして
しまったそうです。


取材された中年男性は次第に涙声に
なりながら
昨日まであんなに元気で、自分と
笑って話ていた人が翌日には
この世界にはいないんだ。


自分の言ったこと、言葉なんて
あの人には何も刺さらなかった(良い意味)
傷つき過ぎた人にはその痛みだけが
感じられた、他のどんな言葉も
感じられなかったんだ。だから、
自分は言葉よりも、絵を、絵なら
何を感じて貰えるんじゃないかって
その後から描き始めたんだと話を
していました


私はそれを見ていて、心の中で
泣いていました。心の涙腺は目の涙腺よりも
さらにゆるくなっています。


なんともやるせない話でした
どんなに言葉を尽くして元気づけようと
したとしても、相手があまりにも傷つき
過ぎていたらなら、相手に向けた言葉は
生きる糧として刺さってはくれない。


もし、そんな状況に自分がなった時、
私はその傷ついた人に何ができるんだろう、
と考えてしまいました。


苦しい時、悲しい時、
結局は自分で立ち上がるしかない
ならば、他人は何もできない
けれど、それでも、自分で立ち上がろうと
しているのなら、せめて、少しでも
力になれないだろうかと思うのは
綺麗ごとでしかないのだろうか