シニアライフ・ジジ60代生活日記ブログ

シニア世代ジジの日々の暮らし

奇跡を経験したことがあります




クリスマスの話を書くとき
母を思い出し、母から受けた
奇跡の事を書いてみたくなりました。


もう四年前になります。
母は夏に93で他界しました。


その母が亡くなる前の
最後の私の休日での事でした。


その前に
遡ること一週間ほど話が戻りますが
母の体調が、急変して
意識が無くなりました。


医師からは年齢的な事もあり
意識が戻ることは極めて難しい
このまま息を引き取られことを
覚悟してくださいと言われたのです。


そうした現実を聞かされた後の
休日に病院に行くのは気持ちも重く
母に会いに来てもただ顔を眺めるだけで
終わると思っていました。


すると、奇跡が起きたのです。


医師からも看護師からも
意識は戻らずに今日まで来ていますと
聞かされてのですが、
突然に母を目を開き、私を見たのです。
そして、いままでで1番最高の笑顔を
私に見せてくれたのです。
そしてうなづくと、また目を閉じて
先程と同じ状態に戻りました。


それから数日後に母が息を引き取られたと
夜中に電話連絡を受けました。


ずっと、ここ数年笑顔なんてなく
いつも下を向いて眉間に皺を作るような
毎日だった母が最後の最後に見せてくれた
その笑顔があるから、亡くなっても
悲しみに暮れることなくいられました。


だって、あの時
笑顔で、「そろそろ逝くね」と
私にあいさつしてくれたのですから。


それまでの入退院、介護など
子供は私一人で母の全部を
対応してきました。


正直、心身の疲弊もありましたが
あの笑顔で救われたのです。


母に対して私に出来たことなんて
たかが知れている。
後悔ばかりにこれから先
暮らしいくのだろうと思っていました。


それが、あの奇跡と呼べる
最高の笑顔で私は母に救われたのです。


母は最後の最後まで
私の母でいてくれたのです。