シニアライフ・ジジ60代生活日記ブログ

シニア世代ジジの日々の暮らし

シニアという生き方


こんにちは、ジジです


シニアっていいんじゃない、ってことを
思うようになった話です。
10代の頃は現実はまだどういうものかなんて
私はわからないと言うか、考えもしないで
夢だけを思って何者かになりことを夢想していました。
それが20代に入り夢や憧れから現実の中で
やりたいことと、できることの折り合いを考える
ようになりました。


30代に入れば、20代に折り合いつけて選んだ方向で
どうにか恰好がつくようにと走りまわって
自分なりの納得のいくところに着地したいと
もがいていた気がします。それが40代に入っていくと
薄々自分の届くところがここまでとわかってきます。
そして妥協という作業が始まり小さくまとまろうと
していた気がします。


50代に入るとこれからどうするということで
迷路に入り、来た道とこれから行く道を
見合わせて考えるような世代になってしまったと
自覚するようになりました。
50になるかならないかの頃でしたが、
ここまでだ、と、まだ何かできる、と
諦めと、未練がうごめく時間が始まりました。
その時には妥協点として存在したのが
「副業」という選択でした。起業するほどの勇気もなく
片手間を選ぶ。と言えば聞こえがよくないですけどね。
それで主に「転売副業」をするも疲れ果てて、結局
60代を前に自分から降りました。


でも、60代になってはじめて感じたこと。
「60代は結構悪くない」と言うことです。
少ないとしてもいずれは年金が受給される。
もちろんバイトも続けていかなければならないけれど、
これまでの世代のような切迫した自身への圧力からなんだか
解放された心持ちなりました。


何者かになりたい、何かが欲しい、など強い
欲から解放されたことで、周りの景色がよく見えるように
なった気がします。これまで勢いや欲で走り回っていた
アスファルトの道をゆっくりと歩くようになり
アスファルトの割れ目から咲く名もない小さな花を知り
それを健気と思えるようになった。
振りかえったときの景色が、その道が長い樹々並び
そのお陰で道は優しい影をつくり隙間からは柔らかい
日差しが入る。そのことを綺麗だと思える。こんな感覚
今までなかったことを自覚したのが60代です。
このブログでも家近くの川沿いの散歩道が好きな事を
書いたりしていますが、それも60代になり思ったことです。
 


だから、そんな今の60代というものが結構好きだ。
と言うことが今の自分には言えるのです。
これから進む70代、もしかしたら、その先も続くかも
知れない80代の道はどんな景色を見せてくれるのだろうか。
それを愉しみを思っているのです。


これからの10年後、20年後の世の中は
どのようになっているのでしょうかね。